特別支援学級(支援級)か普通級の選択で迷う親御さんは本当に多いです。
みなさん、こんにちは『aoichilife』です。
「支援級にするべきか、それとも普通級で頑張るべきか——」子どもの進学を前に、こんなふうに悩んでいませんか?
- 普通級でやっていけるか不安
- この選択で子供の将来が決まるかもしれないと思うと不安
- 後悔したくないけど、普通級と支援級どっちを選んだら良いか正解がわからない
実はわが家も同じことで悩み、迷い、葛藤し、なかなか決断できず、何度も夫婦で話し合いを重ねました。
この記事では、発達障害のある息子を持つ親として支援級と普通級で迷ったときに考えたこと・選んだ理由・実際どうだったかについてお伝えします。
これから同じように悩む方の、少しでもヒントになれば嬉しいです。
結論:わが家が選んだのは『支援級』でした
結論からお伝えすると、わが家は最終的に『支援級』を選びました。
理由はシンプルで
👉 子どもが無理せず成長できる環境を優先したかったからです。
もちろん、この選択がすべての家庭に正解とは限りません。
ただ、「わが家にとっての正解」はここにあったと断言してもいいかなと思っています。
年数を重ねるごとに本人がのびのび成長していると感じられるので、我が家の長男の場合は、支援級を選んで正解だったと感じています。
特別支援学級(支援級)と通常級の違いを整理
まず、特別支援学級と普通級について整理したいと思います。
各都道府県、各自治体で少しずつ差があるかもしれませんので、私が居住する札幌市を例に挙げて説明したいと思います。
もし、他の自治体に居住の方がいた場合、札幌市との比較をしてみてくださいね。
札幌市の特別支援学級とは?
札幌市の公立小学校には、特別支援学級(一般的に「支援級」と呼ばれる学級)が設置されています。
これは、発達障害や知的障害など、一人ひとりに合った学び方や生活面での支援が必要な子どもたちのための学級です。
通常の学級(普通級)とは別に、少人数で落ち着いた環境の中、子どもの特性に合わせた指導や配慮を受けることができます。
札幌市では、特別支援学級は『知的障がい』、『自閉症、情緒障がい』、『病虚弱等』という分類に分けられているようで、令和7年度資料によると、札幌市では195校の小学校があり、そのうち『知的障がい』対象の特別支援学級をもつ小学校が189校、『自閉症、情緒障がい』対象の特別支援学級をもつ小学校が193校、『病虚弱等』対象の特別支援が級をもつ小学校がで18校配置されています。
また、配置されている小学校内で複数のクラスを設けている小学校もありますから、学級数だけでみると637もの特別支援学級が札幌市内に配置されているようです。
そして、特別支援学級に通う子供たちは3,599人いるそうですよ。

普通級とは?
普通級は言わずもがな通常のクラスという意味ですね。
特別支援学級で過ごしている児童もその成長度合いによっては普通級と交流しながら学校生活を送ることができるようです。
『できるようです』というのは、私の長男が通う小学校では特別支援学級に通う児童の特性に応じて、普通級での交流ができる授業は普通級で過ごさせてくれていますが、他の小学校で同じような基準や裁量で普通級との交流をしているかわからないので、こういう表現にしています(調査不足です、、、すいません。)
特別支援学級と普通級についてざっくりと説明しましたが、なんとなくご理解いただけたでしょうか。
支援級、普通級のメリット、デメリット
『支援級』のメリット、デメリット
メリット
- ある程度子供のペースに合わせた学校生活を送れる
- 無理をしなくていい
- 成功体験を積みやすい
支援級の一番のメリットは、全体の流れが急ではないという点だと思います。
発達障害を持つ子は、自分のペースを乱されると相当ストレスを感じるため、どれだけ学校生活で自分のペースを維持できるかが大事なのではないかと考えています。
自分のペースが乱れると行き渋りや勉強への集中が削がれる場合があるので、この点には十分に配慮する必要があるかなと感じました。
実際に、私たち夫婦は、長男の選択に際して、この長男のペースが乱れることなく安心して学校で過ごせるかという点に重点を置いて考えました。
支援級を選択して長男の様子を見ていると、長男は落ち着いて学校生活を送れているようでした。
また、後でお話ししますが、勉強の進行が遅いという点はありましたけれども、少しずつじっくりと勉強を進めることは長男に合っていたようで、少しずつ勉強を進めて理解を深めるという『小さな成功体験を少しずつ積み重ねる』という点は、長男の精神的な成長を促してくれたと感じています。
デメリット
- 周囲との違いを感じる可能性
- 学習進度がゆっくり
- 将来への不安を感じやすい
支援級に通うことで「普通級の子と僕は何か違うのか?」という違いを感じる可能性があります。
ですが、この点は学校として上手に対応してくれますので心配はないと考えていいと思います。
また、先ほども話しましたが学習進度はとてもゆっくりで、普通級とは差がつくと思います。
それでも、ゆっくりと勉強することで子供たちの成功体験につながると思いますし、福祉の支援を受けていれば校外学習支援を受けてそこで勉強を補填することもできますので、私はこの点もそれほど心配はしていません。
将来への不安は、子供本人というよりも親が強く感じてしまうかもしれません。
やはり、普通級という集団での関わりが少ないため、社会生活への適応という点で不安を感じることはありますが、支援級と普通級の交流という制度もあるため、団体生活への足がかりはできると感じています。
『普通級』のメリット、デメリット
メリット
- 周りと同じ環境で学べる
- 社会性が育ちやすい
長男が通う小学校では、普通級に通う同級生が100人程度、支援級に通う同級生が3人という人数差があります。
支援級では複式学級なので、1年生から3年生が1クラスとなって過ごすことになります。
そのため、勉強も1年生の勉強や3年生の勉強がまぜこぜになります。
そういった意味でも普通級ならば、たくさんの同級生と一緒の環境で授業を受けたり休み時間を過ごすことができます。
集団の中で過ごすため、社会性も育ちやすい可能性はありますね。
デメリット
- 勉強等についていけない可能性がある
- ストレスが大きくなる
- 自信を失うこともある
3点ほど書きましたが、一番の懸念点は『ストレスが大きくなる』という点です。
長男は、間違いなく集団での生活や自分のペースを維持できない環境での生活にはストレスを感じます。
きっと、しばらくその生活をすることで慣れていくだろうとは思いますが、それはあくまでも親自身の感覚でしかありません。
幼稚園生活でも集団行動が全くできず、年中、年長になってようやく運動会やお遊戯会等の年中行事に参加できた長男ですから、この点がどうしても心配でなりませんでした。
我が家が悩んだポイント|「安心できる環境」と「集団での成長」
「安心できる環境」と「集団での成長」の間で揺れる
我が家の長男は、幼稚園に通っている頃に発達障害の疑いを指摘されました。
幼稚園での生活や自宅での生活においても、コミュニケーションの乏しさ、気難しさや癇癪があり思い悩んでいました。
年少、年中では幼稚園の行事や日常生活でも協調性等もなく、このままだと支援級でお世話になる以外にないなと考えていました。
しかし、年中の途中から年長にかけて、あんなに拒絶していた幼稚園行事にも参加するようになり、運動会では欠席した友達の分もリレーを走るほどでした。
卒園式でも立派に卒園証書を受け取り、ずっとべったりお世話になっていた先生にみんなの前で「ずっと一緒にいてくれてありがとう。」という挨拶までできたのです。
そんな成長を見せた長男。
年長の折り返しになった秋ころ、私たちは長男が入学することになる小学校で支援級にお世話になるか、普通級にお世話になるかを決断するときが迫っていました。
夫と毎日のように相談し、悩みに悩み続けましたが
- 特別支援学級で長男の特性をしっかりと把握してもらい、長男の特性に合った教育を受けさせて、少しでも穏やかに学校生活を過ごさせるか
- 長男の成長を信じ、周囲の子に引っ張られてその成長が促進する可能性を求めて普通級に通わせるか
という2択から、なかなか抜け出せませんでした。

一度支援級に入ると普通級には移ることはできないのか
その悩みの始まりは、特別支援学級に入ると普通級には行けなくなるのか?という素朴な疑問からでした。
長男が特別支援学級でお世話になっている経験からこの点ははっきり申し上げますが『特別支援学級に入ったからといって普通級に転籍できなくなるということはない』と断言します。
長男は、現在も特別支援学級に通学していますが、知人のお子さんは特別支援学級から普通級に転籍していますので、特別支援学級から普通級に転籍することは可能なのです。
もちろん、親の考えを担任の先生に伝えることはもちろんですが、学校の指導方針等も十分に話し合った上で決断することをおすすめします。
年度途中の転籍は難しいと聞いたことがありますし、通学している学校の規模や先生方の数、体制によっても転籍の条件は変わるかもしれませんので、同じ自治体でも学校によっては方針が異なる場合があるということは頭に入れておいた方が良いかもしれませんね。
特別支援学級は学力が伸びないと聞くけれど、、、
特別支援学級では授業の進み具合が遅く、普通級に比べると学力が伸びないと言われますが、それはあながち外れていないと思います。
長男が通う特別支援学級では、1年生と2年生、3年生を1クラス単位として授業をするため、どうしても3年生が学ぶべき勉強のレベルが下がりがちになります。
それに、授業の進行スピードもゆっくりなため、普通級に比べると学力の伸びは遅いかもしれません。
それを補うために学習支援サービスの力を借りていました。
学校で学ぶ授業だけでなく、学校が終わった後に行政の支援を受けて子どもの学習支援を行ってくれている新団体があるので、そこに通って勉強のサポートを受けています。
交流ってどんなもの?
交流は、長男が実際に行なっていることです。
ここでいう交流というのは、私たち親と支援級の担任の先生、学校側で話し合い、今後、普通級への転籍を視野に入れて普通級のクラスに混じって授業を受け、普通級での生活に慣れさせるというものです。
それも、今日はこっちのクラス、明日はあっちのクラスとならないように、長男が通う普通級のクラスがあるのです。
長男は、特別支援学級の4年生クラスにも席があるし、普通級の4年A組にも席があるという感じです。
最初は緊張するし、知らない同級生ばかりだしで長男も敬遠していましたが、今ではある程度普通級で過ごせるようにはなっているようです。
親目線から見てみると、交流で普通級に通うようになってから少しですが社会性が伸びているのではないかと感じます。
支援級か普通級かで迷った時にやったこと
学校の一日入学
長男が入学する前、長男が通う予定の学校の一日入学に行きました。
自治体のホームページ等に一日入学の案内等が掲載されていると思いますので確認してみてください。
長男の時に一日入学に行き、普通級や支援級の様子を見させてもらい、支援級の先生から支援級での生活の様子を教えていただきました。
私たちは、一日入学に行って、支援級の先生から直接話を聞けたのですごくありがたかった記憶があります。
イメージだけでぼんやりしたままなのと実際に見て体験するのとでは大きく違うなと感じました。
教育相談
私たちが一番背中を押してくれたのは教育相談かもしれません。
札幌市では、学習の問題や学校生活の問題、不登校、発達等の状況を踏まえた学びの場についての相談を教育相談として受け付けてくれています。
私たちも長男の特別支援学級への入学について相談をしました。
今思っていること、長男の学習への不安や将来に向けた考え方などを夫婦揃って相談にのってもらいました。
そこでいただいた言葉が
- 「何より、本人が安心して落ち着いて小学校生活を過ごせることが一番大事で、そこは特別支援学級でも普通級でもかわらないと思います。」
- 「もし、発達障害の特性を考慮して、より安心して生活できる環境を準備してあげたいのであれば、特別支援学級という選択で構わないと思います。」
という言葉でした。
それは、長男が小学校生活を送る上で私たちが一番気にかけている部分で、そのためにどうしたら良いかずっと悩み続けていたのですが、私たちはそうは言いながらも「できれば普通級に通わせたい」と考えていた部分があったのだと思います。
ですから、この言葉を聞いて、長男が一番安心して過ごせるのはどこなのかと腹を括った感覚がありました。
幼稚園の先生への相談
幼稚園の先生にも相談しました。
入学直前の長男の様子を一番間近で見てくれている教育者なので、率直にどちらが良いかを確認してみました。
結論から言えば、ここでの話し合いも「誰もが緊張する小学校の入学だからこそ、より安心できる環境から始める方が不安の強い〇〇くんには合っている」という結論に至りました。
長男は、色々なことに不安に感じやすい特性があるので、少しでも安心して過ごせる環境を準備してあげることを優先した方が良いなと思いました。
最終的には親の判断
私たち夫婦は、長男の小学校入学について、いろいろ相談にのってもらいました。
ここには登場しませんが、私たち夫婦の親にも相談しました。
特別支援学級に子供を通わせている知人、友人、同じ悩みを持っている友人等にも相談しました。
でも、最終的に決断するのは私たち夫婦です。
長男に支援級の話や普通級の話をそれとなく向けてみたこともありますが、長男はパパとママは何の話をしているの?といった感じでした(笑)
最終的には、長男にとってどういった環境が良いのか、本人の特性を踏まえて親が判断すべきかなと感じました。
家族で何度も話し合って選んだ『支援級』
冒頭にもお話ししたとおり、私たちは最終的に『特別支援学級に入学する』という選択をしました。
『不安を感じやすい長男に少しでも安心して過ごせる環境で小学校生活をスタートして欲しかった』という思いが勝ちました。
正直どうだった?後悔しなかった理由
私たち夫婦は、長男を特別支援学級に通わせて後悔はありません。
逆に、支援級の先生方が長男をよく見てくれて、毎日連絡帳で家庭生活と学校生活の情報共有もできてすごく安心できています。
特に1年生、2年生当時は、やはり情緒面やコミュニケーション能力、強い不安感、癇癪等が目立っていたので、家庭での出来事、学校での出来事を細かに情報共有できてよかったと思っています。
また、支援級の先生と普通級の先生との間でもきちんと連携を図ってくれて、積極的に長男を普通級の交流に導いてくれるなどして本当に上手に長男を導いてくれていると感じています。
本当に感謝しています。
小学校の先生は多忙で大変だと聞きますし、長男が通う小学校でもトラブル等が頻発している様子をみると、先生方は毎日精神をすり減らしながら仕事に励んでくれているんだと思います。
そんな中でも一つずつ、一人ずつ子どもたちの様子を観察し導いてくれている先生方には頭があがりません。
それでも迷っている親御さんへ伝えたいこと
私たちは特別支援学級を選んでよかったと感じています。
それでも迷ってらっしゃる親御さんは多いと思います。
支援級に対する制度や理解は年々増してきていると思います。
ただ、その反面、札幌市の教員不足の余波と言われていますが、長男が通う小学校では、支援級を担当する教師が削減されているのも事実です。
教員が削減されると子どもたちに目の届く範囲が狭まってしまうため、そういった点も十分考慮する必要はあるかなと思います。
それでも、これだけ悩んで相談して選択することで、私たち親自身の不安を取り除けるのではないかと思います。
少しでもこのブログがみなさんの手助けになれたら嬉しいです。
では、また。



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