長男がオムツを卒業したのは小学校に入ってからでした
こんにちは。
今日は、自閉症スペクトラム症(ASD)を抱える長男とオムツとの戦いについてお話ししたいと思います。
結論からお伝えすると、長男がオムツを卒業したのは小学1年生の夏休み。かなりゆっくりなペースではありましたが、今振り返ると、長男なりの成長と覚悟の証だったと思います。
長男の発達については、過去にもブログでお話ししていますので、もしご興味のある方は以下の記事もご覧いただければ嬉しいです。
なかなかオムツがはずれなかった理由
長男には、「感情のコントロールが苦手」「新しいことへの挑戦を極端に嫌がる」などの特性があります。
そんな彼にとってオムツを外すという行為は、「失敗するかもしれない」=強い不安の対象でした。
オムツに限らず、生活する上で私たちがほんの些細なことだとしても、長男にとって自分が苦手だと思うことに対しては一切挑戦しません。 幼稚園の各行事、自転車、ボール遊びの果てまで、自分が上手にできないことや失敗するかもしれないことに対して、取り組もうとする気持ちが出てきません。
一方で自分のお気に入りの毛布は一日中離さなかったり、独特のカード遊びをずっと続けていたりとできることはできるけど、できないことはやろうとすらしないという状態でした。
なので、オムツを外して上手におしっこができないという不安が勝ってしまって挑戦するという意欲すら生まれない状態だったんだと思います。
このように、好き嫌いが極端で、新しい挑戦にはなかなか踏み出せない性格です。
トイレもその一つでした。
独特すぎる!?長男のオムツ生活
長男はオムツを履くようになってから、独特な排泄を始めました。
それは、テレビの前でしかおしっこやうんちをしないというものです。
家でも外出先でも変わりません。
家族で旅行に行っている時、テレビやモニターが必ずあるわけではないので、我慢すると膀胱炎等の心配があるので、あの手この手で長男に排泄を促すのですが、頑なにテレビの前でなければ排泄をしませんでした。
なので、外出先や旅行先では自然とテレビやモニターの場所を探すようになってしまいました(笑)
オムツ卒業チャレンジ|失敗と工夫の連続
私たちは、少しずつでもオムツ卒業に向けてチャレンジしてきました。具体的には以下のような取り組みをしました。
- おまるに座らせる
- トイレに子供用便座を取り付けて座らせる(最初はおむつを履いたまま)
- 褒める、褒める、褒める
おまるに座らせる
これは続きませんでした。
長男がなぜかおまるを拒絶したからです。
全く興味を持ちませんでした。
せっかく買いましたが、おまるは長女が産まれるまで物置に仕舞われることになりました(笑)
トイレに子供用便座を取り付けて座らせる(最初はオムツを履いたまま)
トイレに便座を取り付けて座らせるだけです。
最初はオムツを履いたまま便座に座ってオムツにするという形です。
最初はうまくいきませんでしたが、回数を重ねるごとに何回かに一回はできるようになりました。
その時の感情でものすごく抵抗してくることもありましたが、短時間でも座らせるようにしました。
褒める、褒める、褒める
とにかく褒めます。
トイレに座っただけで褒める。
オムツを履いた状態で座っても褒める。
オムツを履いた状態で排泄しなくても褒める。
とにかく長男の気持ちを乗せて、失敗しても怖くないと呪文のように長男の排泄を促しました。
パパに見本を見せてもらったり、トイレの失敗談を聞かせてもらったりも最後には効果があったのかなと思います。
転機は「小学校1年の夏」|自分で決めた覚悟
私たちがあの手この手で長男を乗せてトイレトレーニングをしましたが、最終的に長男がオムツを卒業したのは小学校1年生になってからでした。
すごく長い戦いでした。
オムツの最大サイズを履かせても最後の方はキツキツでした(笑)
それでも最後は長男がいよいよまずいと思ったのか、長男が覚悟を決めたことでオムツを卒業することができました。長男は、小学校でオムツを履いているのは自分だけだし、小学校でトイレを我慢するのも限界だったようで、意を決してオムツなしでおしっこをしてみたのでした。
すると、怖かったけどなんとかできたようで、成功した時の長男の安堵というか誇らしいというか色んな感情がまぜこぜになった表情は今でも忘れられません。
オムツなしでおしっこをできた時は、私も夫も感動して涙を流すほど喜びました。
よく頑張ったと褒めちぎりました。
トレイトレーニングに秘策はあるのか
トイレトレーニングに秘策はないと思います。
早くオムツが取れる子もいれば、遅い子もいると思います。
こればかりは発達障害があるとかないとかも関係ないのかもしれません。
我が家の長男のようにオムツがなかなか取れなくて焦ってしまうご家庭もあるかもしれませんので、一言だけアドバイスをさせていただくと、焦らなくてもいいです。必ずいつかはオムツが不要になります!ということです。
心配する気持ちも当然ですし、ヤキモキもしますが、そういった気持ちが子供に伝わって、トイレトレーニングへの余計なプレッシャーになるかもしれませんから、気長に待とうというくらいの気持ちでいるのが一番かもしれません。
小学校入学までオムツが取れなかった時は流石に焦りましたけど、支援級の先生等もサポートしてくださったので家族でなんとか乗り越えることができました。
おわりに|あなたの子にも必ずその時が来ます
オムツ卒業は、子ども自身が「やってみよう」と思えた時がスタートだと、私たちは実感しました。
長くて苦しい戦いでしたが、長男の頑張りがあったからこそ乗り越えられたと思います。
この記事が、同じように悩んでいる親御さんの少しでも支えになれば幸いです。 焦らず、子どものペースで。必ずオムツは卒業できます! では、また!
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